古畑任三郎VSイチロー


 1月4日にフジテレビで放送された『古畑任三郎ファイナル』を観た。これまで『古畑任三郎』シリーズは、レギュラー放送で観ておらず、再放送や特番でちらりと観ただけだったが、今回はイチローが出演するというのでそれを目当てに録画して鑑賞してみた。
 2時間ミステリードラマと違って犯人やトリックは物語の初めのほうで視聴者に明かしているので、本格推理物のような種明かしを楽しむドラマではないようだ。それよりは、古畑と犯人の駆け引きや、古畑の明晰な推理力と味のある弁舌、登場人物どうしの掛け合いを楽しむものらしい。それはそれでおもしろく、最後まで飽きずに観続けることができた。
 イチローの演技はとくにうまいわけでもへたでもないが、彼持ち前のクールさが全開で魅せられた。彼は、野球のフィールドだけでなく、ドラマの中でもカッコいい。
 本作のテーマはフェアプレーだった。殺人者までがフェアプレー精神に則っていて清々しい。


 この回だけ観て『古畑任三郎』を結構気に入ったので、翌日(1月5日)放送の松嶋菜々子が出る特番も録画。そのうち時間があるときに観てみたい。
 今になって『古畑任三郎』を気に入った私だが、この1月5日放送分が、1994年から続いてきた『古畑任三郎』シリーズの最後の最後らしく、興味を持つのが遅すぎた感はある。