2014-01-01から1年間の記事一覧

大晦日に『るんは風の中』を読む

大晦日に『るんは風の中』を読み返しました。大晦日と関係ないのですが、今年3度ほど、手塚先生の短編マンガでどれが好きか?という話になる機会があって、そのたびにタイトルがあがったのが『るんは風の中』だったのです。それも、この作品を好きと言ったの…

岩明均インタビューより

「ユリイカ」1月臨時増刊号は、岩明均の総特集です。 こういう特集本が出るのも、『寄生獣』テレビアニメ化・実写映画化の恩恵ですね。岩明均先生は、大好きな漫画家のひとりなのでうれしいです。 インタビューを読むと、手塚治虫先生の『マンガの描き方』(…

クリスマスに手塚作品を読む

クリスマス(&イブ)の夜、出かける用事もない私は、手塚マンガを再読してすごしてみました。おかげで、普通にすごすよりも聖夜な気分を味わえました(笑) まず読み返したのは、短編の『聖女懐妊』です。直接的にクリスマスの話ではありませんが、そもそも…

コンビニコミックのアトム

コンビニに寄ったら、素晴らしき「少年」の世界『鉄腕アトム』という本が目に飛び込んで思わずレジへ(笑) 以前刊行された光文社文庫『「少年」傑作選』から『鉄腕アトム』のパートを再編集したもの。A5サイズと文庫よりずいぶん大きめなのがうれしいです。

トキワ荘通りお休み処開設1周年記念「手塚治虫とトキワ荘」

12月13日(土)トキワ荘通りお休み処開設1周年記念イベントへ。お休み処の2階で「手塚治虫とトキワ荘」という特別展示がおこなわれていました。 手塚先生がトキワ荘時代に発表した作品の複製原画や、手塚先生がトキワ荘を回想した記述などを楽しめました。複…

「別マまんがスクールの成立と鈴木光明」展

明治大学米沢嘉博記念図書館で開催中の「別マまんがスクールの成立と鈴木光明」展へ。 別冊マーガレットの新人育成システム「別マまんがスクール」は、美内すずえ、和田慎二、忠津陽子、くらもちふさこ、槇村さとる、魔夜峰央、三原順など錚々たる少女マンガ…

中野書店神保町本店が来年1月閉店

12月2日、中野書店漫画部の目録「漫楽」100号が届きました。 記念すべき100号の表紙を飾るのは、手塚先生の描かれた年賀状用原画羽子板切抜き版です。 ヒョウタンツギがヒツジ化しています♪ この「漫楽」100号を開いて驚きました。「神保町本店 閉店のご挨拶…

手塚プロダクション社長の本

手塚プロダクションの松谷孝征社長が本を出されました。『手塚治虫 壁を超える言葉』(かんき出版、2014年10月20日第1刷発行)です。 この本は、手塚先生が遺した数々の言葉をもとに、その生き方や考え方を伝えています。 「大人なんかすぐ死んじゃうんだか…

手塚プロダクション新座スタジオ

埼玉県新座市にある手塚プロダクションのスタジオへ行ってきました。 新座駅は、発車メロディーが『鉄腕アトム』です♪ 駅の改札を出る手前あたりにアトムが! 駅のロータリーでもアトムを見かけました。 新座駅から歩いて、真っ白なビルの壁にアトムの顔が見…

手塚治虫カレンダー

来年の手塚治虫カレンダーをゲットしました!

トキワ荘通りお休み処

「手塚治虫の美女画展」へ行ったのと同日に、手塚先生の住んだ町めぐりの一環でトキワ荘跡地に足を運びました。そのことは前のエントリで書きました。 ・トキワ荘跡地モニュメント トキワ荘跡地の近所に「トキワ荘通りお休み処」という施設があります。 トキ…

手塚先生のお住まいだった町めぐり(東京)

「手塚治虫の美女画展」会場へ行く前には、時間の許す限り手塚治虫先生がお住まいだった町をめぐってみました。 まずは四ツ谷から。手塚先生が下宿されていた八百屋さんの跡地があるのです。 手塚先生が本格的に上京して最初に住まい&仕事場にした場所です。…

手塚アニメ3Dプロジェクションマッピング

「手塚治虫の美女画展」最終日と同じ11月9日(日)に、たまたま池袋で手塚アニメ3Dプロジェクションマッピングの上映があったので、美女画展鑑賞後そちらも観に行きました。 会場は、池袋西口公園。「としま・いたばし商店街オータムフェスタ2014」という催…

手塚治虫の美女画展へ行ってきた!

手塚先生のご長女・手塚るみ子さんからDMをいただいていた「手塚治虫の美女画展」。 ◆会期 2014年11月3日(月・祝)〜11月9日(日) 11時〜18時(最終日は17時まで) ◆会場 GALLERY KAI(ギャラリーカイ) ◆入場料 300円 (オリジナル美女し…

手塚マンガで描かれた戦時猛獣処分

手塚治虫先生の『アポロの歌』を読み返したら“戦時猛獣処分”の挿話がありました。 太平洋戦争時、空襲によって檻の中の猛獣が逃げ出したら危険である、との理由から、全国の動物園に対し動物の殺害命令が出されました。それが戦時猛獣処分です。 戦時猛獣処…

手塚先生のお誕生日

今日は手塚治虫先生の86回めのお誕生日です! 手塚先生、おめでとうございます!!! そのうえ今日は、まんがの日で、さらに国民の祝日でもあって、なんと慶賀したくなる日だろうと思います。 「手塚治虫の美女画展」スタートの日でもあるので、展示作品のひ…

『ブタのヘソのセレナーデ』

『ブタのヘソのセレナーデ』は、「週刊少年ジャンプ」1971年5月24日号で発表された読切作品である。「週刊少年ジャンプ」における「ライオンブックス」新シリーズの3作めにあたる。講談社の手塚治虫漫画全集『ゴッドファーザーの息子』などで読むことができ…

鳥獣戯画展

京都国立博物館で「国宝 鳥獣戯画と高山寺」が開催中です(10月7日〜11月24日)。修復を終えた鳥獣戯画全巻(甲・乙・丙・丁の四巻)が初めて揃う機会だとか。 同展の目玉は、なんといっても鳥獣戯画の甲巻です。擬人化した兎や蛙、猿などが戯れる絵で有名で…

11月に美女画展開催

「手塚治虫の美女画展」が、11月3日から9日にかけて東京吉祥寺のGALLERY KAIで開催されます。 「手塚治虫の美女画展」 ・会期:2014年11月3日(月・祝)〜2014年11月9日(日) ・会場:GALLERY KAI ・料金:300円(オリジナル美女しおり付き、なくなり次第配…

ノーベル物理学賞受賞者はお茶の水博士に憧れていた

ノーベル物理学賞を受賞した中村修二さんは、小学校の卒業文集に「アトムを育てあげたお茶の水博士のような科学者になる」と書いていたそうです。 http://www.asahi.com/articles/ASGB36G6RGB3PFIB00X.html 『鉄腕アトム』の影響で科学者を夢見て、やがてノ…

梅田吸気塔

今週大阪のへ行く機会があって、梅田吸気塔を撮ってみました。 梅田に行けば普通に見かける風景ですが、ここは『ブラック・ジャック』「アリの足」に登場する、という意味で手塚マンガゆかりの地でもあります。脚の不自由な少年が広島から大阪まで歩きとおし…

『ブラック・ジャック創作秘話』完結

書店に行ったら『ブラック・ジャック創作秘話〜手塚治虫の仕事場から〜』5巻が出てました! 完結巻です。

「ときには真珠のように」

以下のニュースの見出しを目にした瞬間、『ブラック・ジャック』の「ときには真珠のように」を思い出しました。 【心臓手術で針置き忘れ=女性から13年後摘出―佐賀大病院】 佐賀大付属病院は1日、2001年に行った当時40代の女性患者の心臓手術で、心臓…

「阿蘇と手塚治虫」展

「火の鳥連載60周年記念 阿蘇と手塚治虫」という展覧会が、火の国・熊本(湯前まんが美術館)で開催されます。 『火の鳥』連載前に手塚先生は阿蘇の火口を訪れてるんですね! 【会 期】平成26年7月19日(土)〜10月5日(日) 【開館時間】午前9時3…

「月刊島民」で手塚治虫特集

「月刊島民」というフリーペーパーがあります。大阪の中之島の話題を集めたタウン情報誌で、京阪電車主要駅ほか大阪各所で配布されています。 その最新号にあたる72号(7月2日発行)が、手塚治虫先生と中之島のかかわりを特集しています。 表紙にも手塚先生…

『トキワ荘物語』に登場する子育地蔵尊へ

手塚マンガに登場する実在スポットのひとつ、東京都豊島区にある「子育地蔵尊」に行ってきました。登場作品は『トキワ荘物語』(初出:「COM」1970年9月号)です。 『トキワ荘物語』は、トキワ荘ゆかりの漫画家による競作で、「COM」1969年10月号の水野英子…

『赤の他人』『すべていつわりの家』

前回取り上げた『グランドール』のなかに“主人公・哲男の母親がいつのまにかグランドール(生き人形)と入れ替わってしまっていた”というくだりがある。 長年同じ屋根の下で共に暮らしてきた、最も近しい存在である親が、知らないうちに他の存在と入れ替わっ…

『グランドール』

初出:「少年ブック」1968年1月号〜9月号連載 一風変わった“異星人による地球侵略モノ”といった風情の作品だ。 この作品における侵略者(インベーダー)は、地球侵略にあたってあからさまに武力を行使してきたわけではない。何をやったのかといえば、“グラン…

『ノーマン』

『ノーマン』は、初めて「週刊少年キング」に連載された手塚マンガである。手塚先生は「週刊少年キング」で以下のような作品を連載している。 ●『ノーマン』昭和43年4月28日号〜12月22日号 ●『鬼丸大将』昭和44年1月1日号〜6月29日号 ●『アポロの歌』昭和45…

関西にて手塚マンガで描かれたスポットめぐり

先日宝塚の手塚治虫記念館へ行ったさい、詳しい手塚ファンの方の案内や、自分一人のぶらぶらとした散策で、手塚マンガに登場するスポットをいくつかめぐりました。Nさん、解説ありがとうございました! ●宝塚時代の手塚邸に生える大きなクスノキ【登場作品『…