二代目春団治の興行ポスター挿絵発見!

 12月19日(月)の新聞記事より。
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19HCD_Z11C16A2000000/


 手塚先生がデビュー当時に描いた墨絵9枚が、今年1月に亡くなった落語家・三代目桂春団治さんの大阪市内の自宅で見つかりました。遺品を整理中のお弟子さんが発見したそうです。
 この9枚は、三代目の父にあたる二代目桂春団治(1894〜1953年)の旅興行のポスターに使われた挿絵です。二代目の妻・河本寿栄(ひさえ)さん(90歳)は、当時この絵に原稿料を払ったとか。そのさい手塚先生は「絵を描いてお金をもらうのは初めて」とおっしゃっていたらしく、もしかすると手塚先生の初仕事だった可能性もある模様。
 手塚先生のデビュー作は「少国民新聞(のちの毎日小学生新聞関西版)」1946年1月1日付から連載の始まった4コマ漫画『マアチャンの日記帳』ということになっています。ポスターが使用された旅興行は1945年11月に始まっていることから、今回見つかった墨絵9枚は、『マアチャンの日記帳』より早く描かれ発表された可能性もありそうです。
 近年になっても手塚先生に関する新発見の報が絶えませんね。あらためて、手塚作品はなんと広大な宇宙だろう、と思います。