スター・ウォーズエピソード5

スター・ウォーズエピソード5 帝国の逆襲』は、前作と比べ各キャラクターの性格や心理が掘り下げられていて見ごたえがあった。
 ハン・ソロレイア姫恋愛模様ダース・ベーダールーク・スカイウォーカーの親子関係、ヨーダとルークの師弟関係など、人間関係の様々な諸相が描かれていたことも、本作に深みを与えている。

 ダース・ベーダーの存在感は前作以上に際立っている。メタリックな黒いマスクのデザインの凄み、威風堂々としたたたずまいは圧巻。作戦を失敗した自軍の幹部を容赦なく処刑したり、雲の惑星ベスピンのクラウド・シティで汚い手を使ったりと、悪のヒーローとして暗い輝きを放っていた。

 レイア姫は、ルークと口づけ、ハン・ソロとも口づけで何だかちょっと魔性の女だなと感じた。レイアとルークは血のつながった双子なわけだから(この時点で二人はその事実を知らないようだが)、いくら気があっても恋愛はできない。やはり恋愛の相手はどうしたってハン・ソロになるのだった。

 バラバラになったC-3POの姿はかなり痛ましくて切ないのに、そうなってさえも彼の挙動はほえましい。コメディリリーフである彼の面目躍如だ。それほどC-3POのお調子者キャラは立っているのだ。
 
 ヨーダも忘れちゃいけません。彼が登場した瞬間、「ついに出たー!」と思わず拍手したくなった。ヨーダがフォースについて演説するシーンでは、ヨーダがスピリチュアルな人に見えた^^  

 いろいろなメカが登場するのも本作の見どころだ。私は序盤に出てきたAT-ATのデザインが気に入った。異様に脚の長い獣みたいな形をしていて面白い。脚にロープを絡められ倒される場面が特に心に刻まれた。


 ラストはいかにも「次回へ続きます」という感じの終わり方で、エピソード6でどうなるのか気になって仕方なくなる。って、エピソード6はすでに過去に観ていておおまかにはどうなるか分かっているのだが、細かいところは忘れてしまっているので、新鮮な気持ちで楽しめそうだ。