猿田彦

 岐阜県海津市にある千代保稲荷神社(愛称:おちょぼ稲荷)を参拝しました。お参り後、辺りを散策していたら「白髭(しらひげ)神社」を見つけました。

 千代保稲荷のある地域(岐阜県西濃地方の南部)には白髭神社が多く、それはたびたび大洪水にみまわれた土地であることと関係があるようです。白髭さまは、水害から生命や土地を守ってくださる神としてこの地に勧請されたのです。民俗学者柳田國男も、白髭さまは主として水辺の神である、と記述しているとか。


 白髭神社に祀られている“白髭さま”とは、猿田彦命(さるたひこのみこと)のことです。猿田彦といえば、どうしたって手塚先生の『火の鳥』各編に登場する鼻の大きな男を思い出さずにはいられません(笑) 「黎明編」の猿田彦、「未来編」の猿田博士、「宇宙編」の猿田、「鳳凰編」の我王などなど、です。
 
猿田彦」ときけば、『古事記』『日本書紀』より『火の鳥』のほうがすぐさま思い浮かんでしまう…。そんな私です(笑)