マスターが手塚ファンの「居酒ック 馬小(うまぐわ)」


 コミック・プロデューサーの高峰至先生行きつけの沖縄料理店「居酒ック 馬小(うまぐわ)」へ連れていっていただきました。西荻窪駅の近くです。
 
 
 

 マスターの似顔絵を江口寿史先生が描かれていてビックリ! 店内は、玩具やら何やら大量の品々でぎっしりと埋め尽くされています。マスターが手塚マンガの熱烈なファンなので、手塚キャラのグッズが多かったです。とくにアトム人形♪
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 高峰先生もマスターも手塚ファンでいらっしゃるので、手塚作品のお話で盛り上がりました。
 高峰先生が特にお好きな手塚マンガは、手塚先生が宝塚から東京へ移ってこられた頃合からの作品だとか。その頃を象徴する作品として『鉄腕アトム』の「赤いネコの巻」を挙げられました。國木田独歩の『武蔵野』が出てくる話ですね。 
 後年の手塚作品との描線の違いなどを語ってくださいました。


 高峰先生は手塚先生のお手伝いを1週間ほどされたことあるそうです。そのとき手伝った作品は、当時連載中の『ブラック・ジャック』『シュマリ』、読切『原人イシの物語』、初期作品『吸血魔団』(単行本用の修正)でした。手塚先生から指導を受けたくて手塚先生のデスクまわりをうろちょろしたとか、手塚先生の神業のような描き方に驚嘆したとか、眼前で生の手塚先生のお仕事ぶりに触れた高峰先生の感銘の深さが伝わってきました。
 手塚先生の短編だと『雨ふり小僧』や『るんは風の中』なんか人気ありますよねえ、といった話をしていたら、マスターもこの2作品が大好きだとおっしゃって、他に『カノン』も挙げられました。『ヤジとボク』もよかったと高峰先生。これらの短編は私も好みなので、そんな作品のタイトルが飛び交う空間に感激でした。