ブルンガのフィギュア


 「手塚治虫文化祭 〜キチムシ'17〜」 の通販で注文したブルンガのフィギュア(TOUMAさん作)が22日(水)に届きました!
 
 
 
 
 
 どうでしょう、このかわいらしさ、この愛くるしさ!!
 ブルンガの背負った宿命、人に対してやったこと、物語の結末などを思うと、単純にかわいいとばかり言ってられないキャラですが、でもこのルックスを見たら「かわいい!」とひたすら言い続けたくなります。

 
 ブルンガは、ジロと片桐太郎という2人の人物が念じたことで動物の姿になった生き物で、2つの姿を行き来します。このフィギュアは、ジロが念じた“りこうなイヌのように かわいいリスのように 人間の友だちになれる”ブルンガです♪


 ブルンガのもう一方の姿は、片桐太郎が“トラとウマとワシとサメの強さをもった動物!”と念じた要素を反映しています。ジロの念じた姿と、片桐太郎が念じた姿。ブルンガは1頭の動物でありながら、優しくかわいい姿と獰猛で強い姿という、ジキル博士とハイド氏的な二面性を持っているのです。(そのうえ強いほうのブルンガは、地面を走ったり水中を泳いだり空を飛んだりするたびに大幅に変形します)

 
 
 ブルンガが登場するマンガ『ブルンガ1世』は、手塚先生が低調な時期に描かれており、出版社から単行本にしたいと依頼があっても気が乗らない作品のひとつとして手塚先生が名指しで挙げていました。テレビアニメを意識して描き始めたのにその企画が中止になって、それからの内容は支離滅裂になった、とも語られています。
 そんな具合に手塚先生ご自身の評価は低い作品ながら、私は中学生のころ大都社のコミックスで本作を初めて読んで、面白いなあと感じたものです。この時代に描かれた手塚マンガと中高生の頃の私の感性は波長が合っていたようで、手塚先生ご自身が不本意に思っていたり世評が低かったりするのとは対照的に、私の心にはとてとフィットして感じられたのです。