百鬼丸の腕型ペーパーナイフ


 来年1月からスタートするTVアニメ『どろろ』の第1弾キービジュアルや第1弾PVアニメが発表されました。
 https://dororo-anime.com/
 
 過去のマンガ作品が映画化されたりTVアニメ化されたりすると、その映画やTVアニメ自体を見る楽しみが(不安も)あるほかに、それに付随してその作品のグッズが発売されたりイベントが開催されたりメディアでの露出が増えたりするのも嬉しいですし、原作マンガの再評価や新たな読者の開拓につながったりすればなお喜ばしい、と思います。
 どんな名作であっても現在や未来に生きる人々から忘れ去られる可能性があるわけです。とくに、作者が亡くなったり引退した場合は、その作者自身の手で新たな作品が生み出されなくなり、時代の流れとともに忘れ去られていく…。たとえ忘れ去られるとまではいかなくても、読者の数やファンの熱量は時代を経れば減少していくでしょう。その意味で手塚マンガは比較的恵まれているほうだとは思いますが、それでも今の10代や20代の若者に手塚マンガを読んだことがあるか、どれだけ読んだか、と問えばかつてほど読まれていない実情がおそらく浮かび上がるでしょう。手塚FCの集まりに参加した知人によれば、集まるたびに「手塚ファンの高齢化問題」が話題にのぼってしまうそうです。
 そんなわけで、「過去の作品を現在に生かし、未来に継承する」という意味でも、今回の『どろろ』TVアニメ化のように現役バリバリのクリエーターさんが過去の作品を題材に二次的な創作をして世に問う、というのは有効な手段だと思うのです。(もちろん、ほかにも昔の作品を残していく方法はいろいろとあるでしょう)
 また、原作どうこうとは関係なく、その映画やTVアニメが作品単体としてすばらしいものになったとすれば、それもまた良いことだと思いますし。


 映画化・TV化にともなってグッズが発売されるのも嬉しい、と先述しましたが、2007年に『どろろ』が実写映画化されたさい、私の中での最高の収穫がこの百鬼丸の腕をかたどったペーパーナイフです。
 
 
 
 劇場で販売されたオリジナルグッズです。アイデア商品的な面白味があって気に入ってます♪