文化功労者が『鉄腕アトム』からの影響を語る

 
 きのう(2018年10月27日・土)の中日新聞朝刊より。
 文化功労者に選ばれた京大教授・森和俊さん(細胞生物学)は、『鉄腕アトム』で科学に興味を持ったそうです。
 同じように『鉄腕アトム』の影響で科学の道へ進んだ人は少なくないでしょうけど、近年の出来事で印象深いのは、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二さん、翌15年に同賞を受賞した梶田隆章さんが、それぞれにお茶の水博士への憧れを語っていたことです。
 中村修二さんは、小学校の卒業文集に「アトムを育てあげたお茶の水博士のような科学者になる」と書いていたとか。梶田隆章さんも子どものころ『鉄腕アトム』が好きで、母親に向かって「お茶の水博士になっていい?」と伝えたことがあるそうです。2年連続で日本からノーベル物理賞受賞者が出て、2年連続で受賞者からお茶の水博士への憧れが語られたことに、『鉄腕アトム』の日本の科学研究への貢献度の高さを感じ取ったのでした。