お正月に届いた年賀状

 
 今年も手塚プロさんから年賀状をいただきました。『七色いんこ』に登場する玉サブローが艶っぽい舞踊を披露してくれています。1982年の手塚先生の年賀状をベースにしたデザインですが、そのときと大きく違うのはアトムがいることです。82年版では、アトムの位置にも玉サブローがいました。
 

 
 お正月にいただいた年賀状の中から、この3枚を並べると実に感慨深いです。
 左から、手塚プロさん、三浦みつる先生、寺沢武一先生の年賀状です。
 三浦先生も、寺沢先生も、同じ時代に手塚プロに所属し手塚先生のアシスタントをされていました。三浦先生が「少年チャンピオン」で『ブラック・ジャック』を読んでいたら、手塚先生がアシスタントを募集しているとの広告が目にとまり、手塚プロに応募して合格。寺沢先生も「少年チャンピオン」に載った同様の募集広告を見て応募し、一度は不採用になったものの、寺沢先生の絵を見た手塚先生が採用を決定。寺沢先生は三浦先生より1年遅れて入社し、お二人が同時に在籍した期間は1年ほどだったようです。
 当時の手塚先生は、それ以前の低迷期から不死鳥のごとく蘇り、『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』といった少年誌のヒット作をはじめ『火の鳥 望郷編』『ブッダ』『ユニコ』などを連載されていました。三浦先生と寺沢先生はそういった作品のお手伝いをされていたわけです。
 (厳密に言えば、寺沢武一先生の年賀状は、寺沢作品の著作権管理・エージェント業務を担う(株)エイガアルライツさんの年賀状です)